Welcome to JACET Hokkaido Chapter !  JACET北海道支部へようこそ!

JACET北海道支部は大学英語教育学会(JACET)を構成する北海道における支部組織で、所属支部会員は百数十名にのぼります。
  毎年7月に開催される支部大会、年3回から4回開催される研究会(講演会などを含む)、『Research Bulletin of English Teaching』の刊行など、20年以上にわたって研究会活動を積極的に行っています。



2024(令和6)年度第2回支部研究会を以下の通り開催いたします。
2024(令和6)年度第2回支部研究会
日時:2025年3月8日(土) 13:00~
会場:北海学園大学8号館 B31教室

第2回支部研究会へ参加を希望される方は以下のURLより事前申込をお願いします。
申込締切日は3月3日(月)とします
https://forms.gle/W6jKCD8xWofTp8T49

12:30~13:00 【受付】
 
13:00~13:05 【開会式】(担当学会 JACET 北海道支部)
   
13:05~13:35 【研究発表①】
  「『問題な日本語』」を学生と共有化する小活動の報告」
佐々木 智之(北海道科学大学)


13:35~14:05 【研究発表②】
  「第2外国語リーディング理解問題の改善について~良い多肢選択問題の作り方」
竹内 康二(札幌国際大学)

14:05~14:35 【研究発表③】
“Developing a college-Level translation course through the lens of discourse communities”
Marshall Klassen (Hokkaido University)

14:35~15:05 【研究発表④】
  「ELFコミュニケーションにおける交感的言語使用の調査」
佐藤 亜美(名古屋商科大学)

15:05~16:05 【ワークショップ】
  「生成AI×英語教育 広がる学びの可能性」
森田 明香(士幌町立士幌町中央中学校)
   
16:05~16:25  【Coffee/Tea Break 交流会】
 
16:25~17:25  【講演】(講師紹介 松本 広幸)
「教科書分析が導く語彙指導の未来:小中高の教科書データが⽰す現状と課題」
佐藤 剛(弘前大学)
 
17:25~17:35  質疑応答
 
17:35~17:40  閉会式(次年度担当学会 HELES)

【研究発表①】
『問題な日本語』を学生と共有化する小活動の報告
佐々木 智之(北海道科学大学)

[ 要旨 ]
 学生との日々のコミュニケーションの中で、「問題のある⽇本語」が気になることがある。教員として問題点を指摘するのは簡単だが、あえて問題な⽇本語について、学生と共有化することを試みた。問題のあることばの洗い出し、「何が問題か」の話し合いをしていくうちに、問題点を「過度の略語」「誤用」「あいまいな表現」とラベル化することによって、コミュニケーション上どんな問題が起こるのかを考える機会になった。

【研究発表②】
「第2外国語リーディング理解問題の改善について~良い多肢選択問題の作り方」
竹内 康二(札幌国際大学)

[ 要旨 ] 
 大学で⼀般的に行われているリーディング授業の評価において、教授内容を的確に反映し、公正で偏りがなく、評価される学生にも納得のいく質問を作成することは、教員の最も重要な責務の一つである。また、授業の評価活動は、教員の語学習得に関する知見を反映するとともに、その語学習得の最後の重要なステージでもある。この実践発表においては、第2外国語リーディング理解において評価すべきことは何か、適切な評価を実現するために、多肢選択問題を利用する場合に留意することは何か提言したい。

【研究発表③】
“Developing a college-Level translation course through the lens of discourse communities”
Marshall Klassen (Hokkaido University)

[ 要旨 ] 
 This presentation will explore teaching approaches for college-level translation courses, focusing on the critical importance of high-context communication in English and Japanese media. Translation and localization encompass a multifaceted understanding of language and culture, including the analysis of cultural values, norms, and linguistic features within diverse discourse communities. As Japanese higher education increasingly emphasizes global citizenship and intercultural communication, the ability to interpret and convey cultural meaning and nuance within specific contexts becomes paramount in translation studies. This presentation will outline strategies for addressing high-context communication in translation courses and explore valuable resources to enhance student learning in this area.

【研究発表④】
「ELFコミュニケーションにおける交感的言語使用の調査」
佐藤 亜美(名古屋商科大学)

[ 要旨 ]
 EFL(English as a Lingua Franca)によるコミュニケーションの研究では、母語が異なる英語使用者が、どのように意思疎通を行いまた相互理解を達成しているかという観点から、相互⾏為における言語使用の特徴が調査されている。本研究では、国内のELFコーパスであるELFJ Corpusに収録された18組の会話(日本語を母語とする英語使用者と、日本語以外を母語とする英語使用者のZoomによる二者間会話)を分析し、同コーパスの先行研究(Kuroshima et al., 2022など)を踏まえながら、特に会話参与者間のラポールを高める交感的言語使用(phatic communion)に着目して、EFLによる相互行為の特徴を検討した。発表では、交感的言語使用の事例を示しながら、英語の言語的資源が限られている初級英語使用者が、異文化接触の場面でどのように対⼈関係を構築・維持しながらコミュニケーションを達成しているかを考察し、今後の課題や英語教育への示唆を提示する。

【ワークショップ】
「生成AI×英語教育 広がる学びの可能性」
森田 明香(士幌町立士幌町中央中学校)

[ 要旨 ]
  生成AIの活用を授業外でコントロールすることは不可能だ。授業の中で学びのパートナーの一つとして活用し、「どこで生成AIを活用することが有効か」を考えさせる場面設定が大切だ。1人ではできないが、助けがあればできる生徒たちにとって、生成AIによる支援(足場かけ→協働学習→自己添削)は大変有効だ。どこから書いていいかわからない生徒にとっては、お手本となる英文を提示してもらうことで英語らしい「型」を身につけることができる。ある程度「型」が身に付いたら、自分の言葉で表現する体験を協働的に行う。言い換え表現を提示してもらいながら、繰り返し行うことで「自分の本当に言いたいことが言える術」を学び、英語を発信することへの自信につながる。次に、「ルーブリック評価」を使った自動添削機能を使い、書き足りないところを補うヒントをもらいながら何度も発信を続けることで表現がブラッシュアップされ、本当に使える英語を身につけることができる。自分の言いたいことを自分の言葉で伝え、分かりあえる体験、これこそまさに心揺さぶられる本当の学びである。生成AIと創る新しい学びのカタチを参加された方とご一緒に考えていきたい。

 【講演】
「教科書分析が導く語彙指導の未来:小中高の教科書データが⽰す現状と課題」
佐藤 剛(弘前大学)

[ 要旨 ]
  現行の学習指導要領では、小学校で600~700語、中学校で1,600~1,800語、高校で1,800~2,500語の語彙指導が求められ、合計で4,000~5,000語が指導されます。しかし、具体的な指導語彙の選定は出版社や現場の裁量に委ねられており、多様かつオーセンティックで柔軟な語彙指導が可能である一方で、学習語彙にばらつきが生じる懸念があります。そのため、これまで小学校、中学校、高校の検定教科書をデータ化し、語彙の実態調査を⾏い、共通して学ぶべき語彙の選定を継続して行ってきました。 本講演では、これまで蓄積してきた小中高の検定教科書における語彙データを集約し、それぞれの校種の検定教科書における語彙数や共通語、特徴語の分析結果を紹介します。また、小中高の出現語彙の比較や一貫性に関するデータを基に、日本の英語教育における語彙指導の現状と課題を考察し、実現可能な方向性を皆様と共に探りたいと考えています。
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2025(令和7)年度第1回支部大会は2025年6月または7月に開催予定となっております。詳細につきましては、決まり次第随時お知らせいたします。


JACET北海道支部では「支部大会」及び「支部研究会」の研究発表者を1年を通じて随時募集しています。以下の申し込みサイトからご応募ください。

     日本語による発表はこちら / Presentation in English

※JACETの会員の方は、北海道支部以外の方でも応募することができます。
※発表に関する問い合わせは、jacethokkaidocontact[at]jacethokkaido.sakura.ne.jpまでお願いします。
  ([at] を@(半角英数)に変えてご送信ください。)
                                                               
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支部大会

2024(令和6)年度支部大会を開催しました。
 詳しくは「支部大会」をご覧ください。
 
支部研究会
2024(令和6)年度第1回支部研究会を開催しました。
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